”自己肯定感”という言葉をここ数年沢山聞くようになりました。
自己肯定感とは、ありのままの自分を肯定する感覚のことです。他人と比べることなく、自分をかけがえのない存在として肯定する、誰かに好意的に受け止められることで生まれます。自己肯定感が高いことは、前に進むための原動力となり、仕事を進める上でも重要な感覚です。
自己肯定感とは?【意味をわかりやすく】低い原因、高める方法 – カオナビ人事用語集 (kaonavi.jp)
ちなみに現在の私は自己肯定感はどちらかと言えば高いほうだと思います。
昔の自分に一切自信がない激病みうつ病&HSP気質で疲れやすぎる私からは考えられないくらいです。
それで最近私が思うのが
自己肯定感について間違った認識してる人多くない?
ということ。
Xとか見てると、それって自己肯定感高いとは言わないよね…?という投稿を結構見かけます。
別に間違ってても本人がいいならそれでいいのに、そこから色々と考えてこうやって語ろうとしてしまうのが私のめんどくさいところです、ごめんね。(しかしそんな自分も嫌いではない)
今回は
元自己肯定感低すぎ人間だった私が考える”自己肯定感”について
どうやってここまで自己肯定感をあげることが出来たか
についてまとめていこうと思います。
私の考える「自己肯定感」について
何か失敗しても
「まぁいいや私かわいいし!」
って思って自己肯定感高めに生きてる
みたいなツイートを見かけたことがあるのですが、個人的にこういうのは自己肯定感が高いって言わない気がします。
外見や職業等、自分の持っている秀でたモノに自信を持つ事と、自己肯定感が高いことは全然別物です。
確かに自信が自己肯定感に繋がることは間違いないのですが、その自信にも種類があるというか…うまく言えない。
本当に自己肯定感が高い人は素で自分を肯定できているから、そこに”自分の外見がいいから” “自分は仕事ができるから”等といった感情が一々わかないと思うんですよね。
外見や地位や能力ってずっと続くものじゃないし、それこそ周りを見渡すと自分より秀でた人なんか沢山います。
そんな不安定で永遠じゃないモノに頼って自己肯定感を高めても長続きしないと思うんです。
極端な言い方をすると、顔がかわいかろうがブスであろうが自己肯定感が高い人は何か失敗しても
「まぁこういう事もあるよね、今後は気を付けよう」
のようにテンションが高くもなければネガティブになることもないと思うんです。
んで、やはり自己肯定感ってのは思春期くらいの環境にとても左右される気がする。
私は確実に家庭環境が大きく影響してました。
私の自己肯定感が低かった理由
① 家族仲が良くなかった
まつのき家は父、母、祖父母、妹二人の7人家族なのですがお世辞にも仲の良い温かい家族とは言えません。
父はとても神経質で短気で、絵に書いたような九州男児です。(現在はだいぶマシになりましたが)
10代の頃の記憶を遡っても理不尽に怒られたことや母親を怒鳴る父親の姿しか思い出せません。
祖父母もめちゃくちゃクセありで未だに苦手です。
ザ・閉鎖的な田舎の老人って感じです。
母は今でこそ優しく温かく天然で抜けている人ですが、私が10代の頃はよく怒られましたしイライラしていることも多かったです。
歳を重ねた今だからこそ私も理解できるのですが
父親はこんなだし、癖あり嫌味な祖父母と同居だし、閉鎖的など田舎だし
そんな中3人の子育てなんかしてたらそりゃあストレスで余裕もなくなります。
私だったらぜっっったいに耐えられないですね。母親ってほんとすごい。
まぁ、こんな感じでギスギスした家庭だった&長女ゆえの責任感の強さを発揮してしまい、私は小さい頃からめちゃくちゃ家族に気を使ってました。
私がいないとばあちゃんがお母さんに嫌味を言うかもしれない!
私が見張ってないとお父さんがお母さんとまた喧嘩するかもしれない!
と思って、本当は自室に戻り一人でゆっくりしたいのにできるだけ母親を父親や祖母と二人きりにしないように母の近くにいるようにしていました。
母はあまり強く言い返せるタイプではないので、母親を怒鳴りつける父親に対して私が怒鳴り返すこともよくありました。
今じゃそんな無駄な体力使いたくもありませんが笑
② 褒められたり肯定されることが少なかった
これは父も母も共通していたのですが、
二人ともあまり子どもを褒めたり肯定する言葉をかけてくれませんでした。
10代の頃両親から褒められた記憶はほぼありません。
私がクラスメイトから悪口を言われたことを話しても
「どうせあんたが失礼な態度を取ったんじゃないの?」
と言ってくるタイプの親でした。
特に今でも忘れられないのが、小学生の頃に手作りの文集?みたいな物があって、その中に親から子へのメッセージが書いてある欄があったんです。
他の子たちの親は
「〇〇はとても頑張り屋さんで~」
「年々しっかりしてきて~」
「いつもありがとう」
のようなポジティブなメッセージを書いていたのですが、私の母親は
「まつのきは〇〇なところがあるのでもっと頑張ってほしいです」
みたいなことを書いてたんですよね。
その当時の自分がどういう感情だったかは全然覚えてないのですが、この事は今でも覚えています。
ちなみに母はその頃の罪滅ぼしのように私をよく褒めてくれるようになりました。
私ももういい歳なんですけどね笑
父親は相変わらずクソ九州男児(暴言失礼)なので昔よりマシとは言えあんまり変わってません。
オシャレしてる思春期の娘に対して
「なんやその恰好(笑)」
「それおかしいぞ(笑)」
とかクソみたいな事を言うタイプのクソ男だったので、そのせいか私は数年前まで女らしい恰好をする事に若干抵抗がありました。
今では、オシャレに興味もねえだっせえやつが何言ってんだ??と思えるくらいには強くなりました。
③ うつ病発症・HSPという元々の気質
中学校に上がると家庭のストレスだけじゃなく学校の人間関係のストレスも凄まじく、その結果中学2年生の頃から2年ほど結構酷めのうつ病になってしまいました。
中学校の何が嫌だったかって、
人が多すぎるゆえに視界も音も何もかもの情報量が多すぎたこと
無駄に厳しくしょうもない上下関係
集団行動や群れること
ハブられないように話を合わせないといけないこと
一人になりたくてもなれない環境
ヤンキーなどの質の悪い人間たちと同じ空間にいなきゃいけないこと
今思い出すだけでも嫌な気持ちになります。
今でも年に2回くらいは中学生の頃の夢を見て泣きそうになりながら目覚めることもあります。
一生もんのトラウマです。
うつ病になったことで私の自己肯定感は落ちるとこまで落ち、毎日のように
私って何もできない、何にも取り柄が無い、何にも頑張れない、しにたい
と考えるようになってました。
後々HSPという言葉を知り、そりゃあ私みたいな人間はうつ病にもなるわ!!って納得しました。
私が自己肯定感を取り戻した理由
そんなこんなで20代前半までは落ち込みやすく精神的にも不安定な私でしたが、20代後半から良い意味どんどん変わっていけてる実感がありました。
昔より落ち込まなくなっている
昔より人の目を気にしなくなっている
昔より自分を好きになっている
まぁいっか、と思うことが増えた
普通の一日を送れたことに幸せを感じている自分がいる
何か大きな決定打があったわけじゃないのですが、小さな積み重ねが私を成長させて自己肯定感を上げることができたと思っています。
その小さな積み重ねをまとめていきます。
① 居心地のいい環境で過ごすことにした
こんな感じで精神も不安定で、無駄に気を張りすぎて疲れやすい私は仕事が長続きしなかった為、途中から正社員ではなく派遣社員として働くことにしたのですが
その派遣先が大手企業で、働く環境も人間関係も仕事内容も全て私に合っていて6年弱そこで働きました。
私の性格上、優先順位が仕事>プライベートで、仕事が嫌だとプライベートまで仕事のことを引きずってしまいプライベートをあまり楽しめないので、仕事を嫌いにならない事は私のメンタルを保つ為にとても大切なことでした。
また私の部署は9割男性だったのですが、こういう言い方はあれですが
数少ない女ってだけで優しく接してもらえるし、女性が少ないと女性同士の人間関係もギスギスしづらく、とても働きやすい職場でした。
また、休憩も自分の好きな時間に取れるし、フロアの従業員の数はとても多かったですが隣の人とは程よく距離もあり、あまり人の目を気にせずのびのびと仕事ができました。
こういう良い環境で働くと、マイナスな事を考えることも少なくなりますし、仕事がうまくいっていることで人生もうまくいっているような気がして、考え方もどんどん前向きになりました。
そして私の自己肯定感アップに拍車をかけたのが一人暮らしでした。
恥ずかしながら20代前半まで一人暮らしをしたことのなかった私ですが、本当にもっと早く始めておけばよかったと思いました。
まず、私のストレスの大きな原因だった実家から離れることで私のストレスは80%以上軽減されました。
父親や祖母のうるさい足音やドアを閉める音、声を聞かなくて良い事
自分だけの家だから、誰の意見も気にせず自分の趣味全開の居心地の良い空間を作れること
心置きなくかわいい下着やパジャマ、服を毎日着られるようになったこと
不思議なことに、一人暮らしを始めてから
「かわいくなったね」
「なんか雰囲気変わったね」
と言われることが何度かありました。
考えてみると、実家にいるときは家族(特に父)に機嫌を良いところを見せるのが嫌だった為、常に若干不機嫌そうな態度でした。
無意識に父親に見下されたくない、男に負けたくない!という気持ちがあったからなんだと思います。
その気持ちからか「女」を出すことにもとても抵抗があった為、スリットの入ったスカートや体のラインが出る服も選ばなかったですし、男性の前で腕を上げて伸びをすることすら恥ずかしさを感じるレベルの拗らせ女でした。
それが一人暮らしを始めて、自分の思いのまま生活をするうちに
誰が何と言おうと女らしく生きていいんだ!
自分らしく生きるって楽しい!
と思うようになり自分を肯定できるようになりました。
② 自分に似合う物が分かるようになった
上で書いたように、以前の私は他人の目を気にして服を選んでいた為「女」を感じる服は選ばないようにしていたのですが、後々骨格診断で私の骨格タイプがゴリゴリの「骨格ストレート」だと判明しました。
実はそれまで私が選んでた服ってほぼほぼ骨格ウェーブ向けの服だったんですよね。
どおりでどの服を着ても
「なんかダサい…」
「私に似合う服ってきっとないんだ…」
ってなってたわけです。
骨格ストレートに似合うとされている服は、今まで私が嫌煙していたタイトスカートや体のラインが若干分かるジャストサイズの物など、「女らしさのある服」が多く、
最初こそは若干の躊躇いがありましたが、試しにセットインスリーブのニットにタイトスカートを合わせてみたところ
めちゃくちゃ似合うやんか!!!
しかもスタイル良く見える~~~!!!!
と、とても感動し、姿見に映る自分を見ながらニヤニヤしたことを今でも覚えています。
自分に似合う服が分かるようになってからは、自然と背筋も伸びるようになりましたし堂々とした歩き方に変わったように思います。
③ シンプルに歳を重ねて精神が成熟した
これは私が27歳を超えた辺りからですが、今までは恥ずかしいと思っていた事や過敏に気にしていたことがあまり気にならなくなりました。
私は元々人の顔色や空気に敏感で、他人のちょっとしたことに落ち込むことも多かったのですが、年齢を重ねるとともに精神が成熟したのか落ち込むことも少なくなりました。
例えば職場に言い方のキツイ先輩がいたとして、以前の私ならビクビクしてたでしょうし、話しかけるのも緊張して無駄に疲労を感じてたでしょうが、今の私だったら
まぁ先輩って元々こういう言い方なだけであって、悪気があるわけじゃないしなぁ
って考えて気にせず仕事を続けられるまでにはなりました。
ちょっとクセ有りの人がいても、こういう人もいるよねぇくらいで結構受け流せるようになったので、昔より生きるのがとても楽になりましたし、そういう自分がとても好きです。
また、他人の目が良い意味で気にならなくなったので以前の私なら気を張って出来なかったであろう
仕事中でも疲れたらぼーっとしたり
一人でコース料理食べに行ったり
男の人に軽い感じで話しかけたり
こういう事ができるようになったのもアラサーになってからです。
若い頃は自分の行動や考えに自信が持てず他人軸で生きていましたが、色々と大変な思いをしながら年齢を重ね経験値を積んできたおかげで自己肯定感の上がった今の自分がいるので、過去の苦労も無駄ではなかったなと今では思えています。
番外編 香水をつけるようになった
これは多分私にしか当てはまらないかもしれないので番外編とさせてください。
私は3年程前からとあるきっかけで香水に大ハマりしているのですが、まさか良い香りを纏うだけで自信につながるとは思っていませんでした。
以前の私は香水は化粧品の一部だと思っていたのですが今では
香水はアクセサリーであり芸術品
だと思っています。
香水について語ると長くなってしまうので割愛しますが、香水を纏うと毎回ワンランク上の自分になったような気持ちになるのです。
高い香水を付けているからなのか、美意識が高い自分に酔っているのか、香水についての知識が豊富という自信なのかは正直自分でもわからないのですが、香水を付け始めて自己肯定感が上がったのは間違いありません。
確かなのは、モテたいという気持ちや、人から「いい香り!」と思われたくて付けているわけではないという事。
香水にハマってからは嗅ぐ楽しみ、調べる楽しみ、見つける楽しみが増えて人生が更に豊かになりましたし、香水の話で盛り上がれる知り合いもできたので、それだけでも自己肯定感が上がる理由になったと思います!
まとめ
私の自己肯定感が上がった理由
① 居心地のいい環境で過ごすことにした
② 自分に似合う物が分かるようになった
③ シンプルに歳を重ねて精神が成熟した
番外編 香水をつけるようになった
なんだか長くなっちゃって上手くまとまっていない気もするのですが、以上が私の自己肯定感についての語りです。
自己肯定感が低い人が自分を肯定できるまでには時間もかかりますし簡単なことではありませんが、自分には生きる価値は無いと思っていた私でも時間をかけて変われました。
私と同じことをしたら変われるなんて事は言えませんが、今回の記事を読んで少しでも前向きな気持ちになっていただけたらとても嬉しいです、
それではここまで読んでいただきありがとうございました。