いい加減うんざりしてきたイエベブルべ(パーソナルカラー)の勘違い

いい加減うんざりしてきたイエベブルべ(パーソナルカラー)の勘違い

ここ数年でパーソナルカラーという言葉が広まって、メイクやファッションにあまり興味のない方でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

私がパーソナルカラーを知ったのはまだ高校生の頃、美容専門学校のオープンキャンパスでパーソナルカラー診断をしてもらった事がきっかけです。イエベブルべなんて言葉はネットでもまだ全然見かけない時代でした。

診断結果はサマータイプで、こういう色が似合いますよとカラーチャートを見せてもらった時は新しい発見にわくわくしました。実際サマータイプに似合うとされる優しいブルーベースのカラーは私にしっくり来ましたし、似合う色が分かった結果洋服選びも楽になりました。

そして現在ではSNSや雑誌、コスメなど様々な場面でパーソナルカラーやイエベブルべという言葉が当たり前に使われるようになりました。
自分に似合う色似合わない色が知れるのは服選びにもコスメを購入する際にも役に立つとてもいい事です。

しかし、ここ数年パーソナルカラーに関する記事などを見ていると「これ、おかしくない…?」と思うようなことも増えてきました。

今回は勝手ながら世の中に蔓延るパーソナルカラーについての勘違いについて私の思う事をまとめてみます。

そもそもパーソナルカラーとは

パーソナルカラーを一言で説明すると、その人に似合う色のことです。

パーソナルカラー(英:Color analysis)とは、その人の生まれ持った身体肌の色髪の色目の色など)と雰囲気が調和した(=似合う色)のことであり、人それぞれ個性が違うように似合う色もそれぞれ違うとする視覚心理学的理論に基づく審美感のことである。

パーソナルカラーは、1920年代の色彩芸術理論が元になっている。アメリカデザイナーであったロバート・ドア(Robert C. Dorr (1905–1979))は「自然界の色はすべてブルーベース(ブルベ)とイエローベース(イエベ)に分けられ、同じグループの色は調和する」と提唱した。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

黄みがかった色をイエローベース、青みがかった色をブルーベースと2タイプに分け、そこから更に春夏秋冬の4タイプに分けてその人に似合うタイプを見つけることができます。(さらに細分化した16タイプもあります)

私の嫌なイエベブルべに関する勘違い

イエベブルべに肌の色は関係ない

ネットや雑誌でよく自分がイエベなのかブルべなのかを知る事のできる、簡単な自己診断方法などを見かけます。
で、大体どこにも同じようなことが書いてありますよね。

・ 肌は黄みがかっている?それともピンクみがかってる?

・血管の色は緑、それとも青~紫?

・日焼けした肌は赤くなる?黒くなる?

これ正直当てにならないと思います。
なぜなら上でも書いたようにパーソナルカラーというのはその人に似合う色であって肌の色や血管の色で判断するものではないからです。

実際に私は色白ではありますが肌は結構黄みがかっています。
血管に至ってはどうみても緑です。細い血管は若干紫がかってますが、これってほとんどの方がそうなんじゃないでしょうか?

パーソナルカラーが流行りだした頃にこのような間違った自己診断が量産され、それを信じた人たちが動画やSNSなどで拡散していった結果、今でもこのような勘違いしている人が沢山いるのだと思います。

間違いだけなら全然いいのですが、私が嫌なのはその勘違いによってマウントやコンプレックスなど負の感情が生み出されるところです。

ブルべマウント?イエベは嫌だ?

パーソナルカラー=肌の色と勘違いしている方たちの中にはこのような考えの方もいると思います。

ブルべ=色白⇒良い

イエベ=色黒⇒嫌だ

SNSでも、「ブルべになりたかったTT」「色黒でイエベなの最悪」といったような投稿を見た事があります。
また自称ブルべブルべマウントという言葉もあるようです。

これも全てはパーソナルカラー=肌の色という勘違いから生まれたネガティブな考えです。


本当は自分に似合う色を知れてより素敵になれる為のポジティブな物なのに、他人と比較したり自分を下げる内容として使われるのはとても残念に思います…。

ベースという言葉が誤解を招く

上記で書いたように自己診断内容によってパーソナルカラーを勘違いしている方もいるかと思いますが、それに加えイエローベース、ブルーベースの”ベース”という言葉によって余計に肌の事を指していると勘違いする人が多い気がします。

正しくは黄みがかった色、青みがかった色=イエベブルべなのに、肌に黄みがあるから黄みがかった色が似合う、肌に青みがあるから青みがかった色が似合う=イエベブルべと認識しているような内容のSNSを今まで沢山見かけました。

よく聞く「イエベさんブルべさん」「私ってイエベ(orブルべ)だから」のような使い方も個人的にちょっと違和感があって、正しい意味でイエベブルべを使うのであれば「PCスプリングさんにピッタリのイエベカラー」「私ってPCがオータムだからブルべが似合わないんだよね」だと思うんですけど、どうでしょう!?

これはさすがに私が神経質すぎますかね…💦

イエベ春、ブルべ夏のような書き方も、春なんだからイエベなのは当たり前じゃん。なんでわざわざイエベブルべって付けるんだろう、って思ってましたがこれは多分春、スプリングだけじゃ何の事か分からないのでパーソナルカラーの事だと分かるように付けるようになったのかなぁと推測してます。

まつのき
まつのき

(PC春、PC夏のような表現が一般的になればよかったのになぁ)

話が脱線しましたが、ベースという言葉が付くことによって肌の色と勘違いする人はとても多いと思います。
個人的にはイエローベース、ブルーベースではなくウォームトーン(温かみのある色)クールトーン(冷たさのある色)を使うと勘違いも減るのかなとも思いました。

グリベ(グリーンベース)という言葉はおかしい

ちょっと前にインスタを眺めていたらとあるリールが流れてきました。

その内容が「グリベ(グリーンベース)ってどんな人?」みたいな感じの内容で、その方が言うにはイエベもブルべもどちらも似合う人=グリベらしいです。

へーグリベとか初めて聞いたわ。なるほどー、どっちも似合うってことで黄色と青色混ぜて緑ね・・・

んな訳あるかい!!!

ここまでこのブログを読んだ方ならもう分かると思いますが、wikiにも書いてあるように「自然界の色はすべてブルーベース(ブルベ)とイエローベース(イエベ)に分けられる」と考えられているのでグリーンベースというのは言葉からして間違ってます。せめてニュートラルスキンでしょうか…。

どちらの色も似合うという事で考えられるのは、1stがイエベで2ndがブルべ(逆もまた然り)のような方なのかなぁと思います。

まつのき
まつのき

パーソナルカラーにおける2ndというのは、1stで診断された物の次に似合う色のことです

パーソナルカラーの正しい意味を知ってほしい

以上が私の感じる巷に広がるパーソナルカラーの勘違いです。

私は今のところ実生活でPCでマウントを取る人や自称ブルべ冬な人には出会った事はありませんが、「私は肌が黄色いから多分イエベだよね」とPC=肌の色と勘違いしている子もいました。

もちろん肌の色は関係ないよと説明しましたがやはり勘違いしている人は多いんだなと実感しました。

自分のパーソナルカラーを知ると服選びも楽しくなりますし、似合った色の物を身につけることで自信にも繋がるので本当におススメですが、ネットなどの自己診断だと誤診してしまう可能性が非常に高いのでやはりプロに診断してもらうのが一番だと思います。

近くに診断してもらえる場所が無いのであればココナラなどを使ってネット上でプロに診断してもらうのも手です。実際に会って診断してもらうより精度は下がるかもしれませんが自己診断よりも全然マシです!

今回はちょっとマイナスな内容になってしまいましたが、このブログを読んで勘違いされている方が一人でも減ればいいなと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました!